自律神経という言葉は、ほとんどの方が聞いた覚えがあると答えるかと思います。では、具体的にどういう神経なのかと聞かれると、明確に答えることができる方は少ないのではないでしょうか。今回は、自律神経がどんな機能なのかを確認してみましょう。
自律神経とは
自律神経とは、「自分の意思でコントロールできない身体の機能を司っている神経」といえます。例えば、『汗をかく』『食べたものを消化する』『血液を流す』といった行動は、自分で「暑いから汗をかくぞ!」と思って行動しているのではなく、自分の意思とは関係なく、体内で行われていますよね!これらの行動の役目をしているが、自律神経なのです。
さらに、自律神経と一口にいっても、実は2種類あります。
活動時にメインで機能する交感神経と、リラックス時にメインで機能する副交感神経の2つです。
交感神経とは
交感神経は、主に日中の活動しているときや緊張時、ストレスを感じているときに強く働きます。交感神経が強く働いているときには、いつでも活動できるよう、身体が準備をしているという状態になります。
副交感神経とは
副交感神経は、主に夜間の就寝時や食事中、入浴中といったリラックスしているときに強く働きます。副交感神経が強く働いているときは、身体がリラックスしており、栄養の吸収を促進したり、リンパによる老廃物の排出を促進したりといった、身体を作ることを集中して行っています。
生活リズムの重要性
この交感神経と副交感神経がバランス良く機能している状態であれば、日中は活発に活動して、就寝時に体力が回復するという健康的な生活リズムがおくれます。では、このバランスが崩れてしまうとどうなるでしょうか?
交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうと、日中の活動を行わなければならないときに、眠くなってしまったり、いくら寝ても疲れが取れないといった症状があらわれます。これは、本来、副交感神経が強く働いて、身体を休めなければならないときに、強いストレスで交感神経が強く働いてしまう場合などによくあるケースです。例えば、翌日にミスできない重要な発表がある時は、そのことが気になって夜に寝付けないようになる事ってありませんか?
そんなときは、本来副交感神経が働かなければならない状態のときに、交感神経が働いている状態なのです。これが、1日や2日であれば、大きな問題はありませんが、ずっと継続してしまうと、自律神経が乱れてしまいます。そうなると、自律神経失調症や神経性胃炎、過敏性腸症候群といった病気になってしまうことも。
交感神経のまとめ
交感神経と副交感神経のバランスを保つためには、ストレスを貯めすぎない生活をおこなうことが自律神経を整える上で重要となります。